平成30年9月16日(日)東京家政大学 4号館1階リズム遊戯室にて研究大会(研究発表+第141回例会)が開催されました。今回は特別に繁下会長と小林前会長の対談が実現。内容は2018年11月頃に発行される機関誌に掲載されます。
第141回例回では、太田素子氏(和光大学)をお招きし、「レッジョ・エミリア保育と日本」というテーマでお話していただきました。
写真をクリックすると、ほかの写真もご覧になれます。
異文化の保育を取り入れるにあたり、自国の保育の歴史をみつめるということで、太田氏の研究テーマの一つである“江戸時代の子育てについて”から始まり、世界各国の保育に関するデータの紹介などをしていただき、日本の保育を客観的に見つめ直すことができました。
中盤では、本題であるスウェーデンのレッジョ・アプローチの取り入れ方などを、画像を交え大変わかりやすく紹介していただきました。
最後は江戸時代の子育てに関する浮世絵を紹介。和やかな雰囲気の中、例回が終了しました。
講師プロフィール
太田素子 氏
1948年 東京生まれ. お茶の水女子大学大学院修士課程修了、教育史・保育学専攻。湘北短期大学などを経て、2007年度より和光大学に着任。2015年度より幼児教育史学会会長。
最近のおもな著書・論文
『近世の「家」と家族──子育てをめぐる社会史』(角川叢書 2011年)
『保育と家庭教育の誕生 :1890-1930』浅井幸子氏との共編著(藤原書店 2012年)
『戦後幼児教育・保育実践記録集 全Ⅲ期・全29巻』監修(日本図書センター 2014年5月)
『江戸の親子──父親が子どもを育てた時代』(吉川弘文館 2017年7月)(中公新書 1994年)
『レッジョ・インスピレーションとスウェーデンの幼児教育』『和光大学現代人間学部紀要』10号(2017年3月)
※著書『江戸の親子』は日本保育学会保育学文献賞受賞(1994年)
※著書『子宝と子返し』(藤原書店)は角川財団学芸賞、河上肇賞奨励賞受賞(2007年)