今年の研究大会は、通常の研究発表に加え、座談会形式で繁下会長を中心に意見を出し合いました。 (写真上段左より鈴木明子氏、大里修二氏、後藤紀子氏) ・鈴木明子 信州大学附属長野小学校「総合学習」の学びから生まれた「うた」の様相について ・大里修二 文化に培う ・後藤紀子 和光幼稚園『劇の会』の取り組み ・座談会 : 幼稚園・保育園の劇について〜CD劇の是非 以上の研究発表と座談会が行われました。
例会では、柴田礼子先生を招き、座学、実践を交えた形式で行われました。 体の様々な部分を使ってのボディタッチからスタート。 音による即時反応遊び、写真を使ってのワークショップ等の中から、多様なコミュニケーションの必要性、幼児の表現〜その受け止め方、ポジショニングの重要性等、障害の有無にかかわらず、幼児教育において大切なことを体感しました。 後半は、柴田先生ご自身の研究の中から、アスペルガー症候群に関しての学術的な講座が行われました。 音楽療法という枠に捕らわれず、日常の保育の中で生かせる、たくさんのヒントが満載の例会となりました。
柴田礼子 氏(シュピールハウス主宰) プロフィール 東邦音楽大学ピアノ科を卒業後、渡欧。オーストリア国立音楽芸術大学モーツァルテウム「カール・オルフ研究所」で≪音楽と動きの教育≫を学び、A-Studium および BStudium を卒業。 ドイツ学術交換局奨学生として、ザルツブルグ市民大学子どもクラスで≪音楽と動きの教育≫の指導にあたる。帰国後、音楽と動きの教室「シュピールハウス」を設立。青山学院大学社会情報学部でアスペルガー症候群の研究で学術修士を取得。 一人ひとりの表現を引き出す音楽活動、障害のある子どもたちとの創造的な音楽活動や、自分を発見しクリエイティブになるためのワークショップ、発達障害の人たちを支援するコミュニケーションプログラム開発なども行う。 全国の音楽教育関係機関、幼児教育機関などでの講演も多い。 著書に「ピアノとあそぼう」「楽しい音あそび」(音楽之友社)など。 富山大学非常勤講師 公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を 理事、NPO法人日本エデュテイメントカレッジ理事、日本オルフ音楽教育研究会運営委員などを務める。