今回の例会では、NPO法人こどもの城合唱団代表の吉村温子先生をお迎えし、「音楽を使った表現活動〜ちがうみんなが響く瞬間(とき)〜」をテーマにご講演いただきました。
午後1時半のスタートから4時の終了まで、休憩をはさむことなく、まるで吉村先生の音楽の魔法に包まれるように、あっという間の時間でした。 ひとつひとつの活動には、3歳から84歳まで、常時250名もの団員と40年間にわたり関わってこられた先生ならではの、子どもたちとのやりとりやエピソードがあふれていました。 また、林あづさ先生のやさしく美しいピアノの音色が、吉村先生の音楽の世界を豊かに彩り、会場全体をあたたかく包みこんでくださいました。 参加者一人ひとりが体験を通して、「ちがうみんなが響き合う」ということの意味を、心から感じる時間となりました。
吉村先生、林先生、本当にありがとうございました。
子ども達と向かい合い、共に表現活動を展開していくためには、先ず指導する者自身が良い表現者であることが大切だと私は学びました。 「感じる」ということは内に何もないと生まれません。喜びや悲 しみ、胸の高鳴りや怒り、笑いなど、そんな多様な感情に心を開き、 自らの内に響かせてこそ、初めて他者と向かい合うことが出来るの だと思います。そしてこれらの感情を生き生きと表現することこそ が、子ども達に感性の種を蒔き、豊かな人間性を育む基になると思い ます。日々の生活の中にある喜怒哀楽に気づき、それを受け止め、 つなげていく姿勢を持ち続けながら、子ども達と心から向かい合い、想像をふくらませ、さらに創造することへと導くことが出来たなら、 どんなに素晴らしいことでしょう。 表現活動を指導する者にとって欠かすことのできない「感じる力」と「表現する力」の意味について、 音楽を通して皆さまと分かち合ってみましょう。
特定非営利活動法人こどもの城合唱団代表理事
東京家政大学非常勤講師 他
国立児童総合センター「こどもの城」にて約 30 年間、 合唱団や幼児・親 子リトミックなどの音楽表現活動を指導。 2015 年の閉館後も名称を受け継ぎ活動を継続し、この3月に独立10周年を迎えた。 こどもの城児童合 唱団・混声合唱団を率い、児童福祉文化賞をはじめとする数々の受賞歴をもつ。 障がいのある子どもと健常の子どもが共に取り組むインクルーシブ な活動が評価され、 「東京 2020 パラリンピック閉会式」では国歌斉唱を 担当、指導を務めた。 全国各地でドラマスクールやミュージカル制作、指導者向けワークショップを展開し、 幼児や児童の音楽表現あそびに関する 書籍、音楽教科書の解説、児童合唱の教則本などの執筆も手がけている。
ピアニスト、作曲家
こどもの城児童合唱団・混声合唱団の専属ピアノ伴奏者、玉川大学非常勤講師
こどもの城青山円形劇場で公演されたファミリーオペレッタやこどもの城 合唱団の為に多数作曲。 中でも成井豊:作詞、林あづさ:作曲の「ハッピー バースデー」は教育芸術社の 2021 年学校行事、 授業のための副教材集に掲 載されている。

