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2023年9月3日(日)オンライン開催
研究大会(研究発表+第161回例会)
令和5年9月3日(日)オンラインにおいて研究大会(研究発表+第161回例会)が開催されました。研究発表・例会の内容は2023年機関誌秋号に掲載されます。

研究発表

大里修二 / 髙井翔海・小畠エマ / 渡邊佐恵子 / 丹下聡子
2023年度研究大会(研究発表+第161回例会)が、オンラインで行われました。 研究発表は、大里修二氏、髙井翔海・小畠エマ氏、渡邊佐恵子氏、丹下聡子氏の5名の会員による4つの研究が発表されました。

大里修二
 「うた・ことば・しゅうきょう」の誕生とその前後 ーカミOSと神OSー
髙井翔海・小畠エマ
 「機能和声に則った歌唱即興にむけて―幼児対象の段階的な音楽遊び―」
渡邊佐恵子
 幼児の音楽行動から構築される「音楽の場」―「歌い手」と「聴き手」の相互のかかわりを中心に―
丹下聡子
 実践報告『音楽を通して知る世界の国』

第161回例会: 幼稚園の生活と音楽

講師:平井 恭子 氏

例会では『幼稚園の生活と音楽』というタイトルで、平井恭子氏(会員・理事)による講座が行われました。

平井氏が大学の附属幼稚園・園長として勤務していた時の記録の中で、子どもたちの生活の中から自然に発生していく音楽を、実際の動画を視聴しながら紐解いていきました。子どもたちの活動を見守り、受け取り、そして引き出していく、保育者としての視点をいろいろと学ぶことができました。
午前中の研究大会の内容とも通じつ部分が多く、長時間ではありましたが有意義な1日となりました。

例会概要
幼稚園の生活の中で、うたや音楽にはどのような役割があるのでしょうか。昨年3月末までの4年間、大学の附属幼稚園長として勤務する中で、幼児が遊びや生活の中で、声や動きを使って自らの気持ちを表現したり、他者とつながったりする姿に数多く出会うことができました。今回は、4年間の記録の中から、①うたが生まれるとき、➁音を介して友達とつながる、➂現在も生活に息づくわらべうた、④子どもの表現を受け止め広げる教師の存在、他のトピックを映像を交えてご紹介したいと思います。幼児の姿から、人が生きていく上でうたや音楽がなぜ必要なのか、改めて考える契機になれば幸甚です。

■ 講師プロフィール
平井 恭子 氏(京都教育大学)
岡山県倉敷市出身。岡山大学大学院に在学中、渡欧。ハンガリー、ドイツ、オーストリアの音楽教育を視察。倉敷市立公立幼稚園、岡山大学附属幼稚園で幼稚園教諭として勤務後、岡山県内の大学、短大、専門学校等で非常勤講師を務める。
保育者養成の傍ら、合唱団や声楽リサイタルの伴奏者としても活動。2001年から京都教育大学幼児教育科に講師として着任。現在、同大学教授。「保育内容/表現」「音楽教育指導法」「幼児と表現」他の授業を担当。2003年に、在外研究員として渡米、ボストンのLongy School of Musicにて、リトミックを学ぶ。2018年4月~2022年3月まで、京都教育大学附属幼稚園長を兼務。主な著作物: DVD「音楽的遊びに見る乳幼児の発達」全4巻(新宿スタジオ)、他。